超音波(エコー)検査
超音波(エコー)検査とは
エコー検査は、超音波を使って体の中を調べる検査です。検査する部位にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる機械を体にあてて検査を行います。痛みはなく、被曝の心配もありません。検査の種類は以下のように分かれますが、当院ではすべての検査が可能です。
特に腹部エコー検査は内視鏡検査では評価できない、胆嚢・膵臓・肝臓・腎臓・脾臓などの状態を知るのに優れた検査です。
当院のエコー検査の特徴
特徴① 経験豊富な検査技師が検査を担当
当院には、エコー検査を専門とする技師が2名在籍しております。豊富な経験による正確な検査が可能になり、適切な診断・治療につながります。
特徴② 肝臓の評価に優れたエコーを採用
当院では、富士フイルム社の『ARIETTA 650 DeepInsight SE』を採用しております。この機種には通常の超音波装置だけではなくAttenuation Measurement計測(iATT)・超音波エラストグラフィー(肝硬度測定)といった、肝臓の評価に特化した機能が搭載されています。
脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が異常に蓄積した状態を言います。アルコールが原因の「アルコール性脂肪肝」の他に、食べすぎや運動不足などの生活習慣が原因で起こる「非アルコール性脂肪肝」があります。
脂肪肝はよく耳にする疾患で、自覚症状もなく放置されがちですが、「脂肪肝」から「肝炎」になり「肝硬変」まで進行すると、基本的には完治は難しくなり、肝硬変は「肝細胞癌」のリスクとなってしまう、あなどれない病気です。
Attenuation Measurement計測(iATT)で脂肪肝の重症度を数値化
通常のエコー検査だけでは脂肪肝は「肝臓が白っぽい」という『色』だけで判断することになりますが、Attenuation Measurement計測(iATT)を使用することで、脂肪肝の程度を『数値』という客観的な指標で判断でき、初期の脂肪肝を診断したり、脂肪肝の治療経過を数値で把握することができます。
超音波エラストグラフィー(肝硬度測定)で肝硬変を評価
脂肪肝が進行すると、肝臓の線維化が進み硬くなり、「肝硬変」に進行します。超音波エラストグラフィー(肝硬度測定)を行うことで、線維化の程度、つまり肝硬変らしいかどうかを判断でき、肝がん発生のリスクを予知することができます。線維化が始まっているのであれば、肝硬変としての治療を開始する必要があります。
特徴③ AI技術を使用した美しい画像
『ARIETTA 650 DeepInsight SE』はAI技術を使用したDeepInsight技術により膨大な情報から必要な情報のみを抽出し、ノイズに埋もれていた微細な組織や複雑な組織構造をより明瞭に表現することが可能となり、美しい画像で検査が可能です。
検査をうけるタイミング
- 健診で肝障害を指摘された
- 家族に消化器系の癌の人がいる
- 健診で心電図異常を指摘された
- 胸痛・動悸・息切れがある
- 生活習慣病がある
- 動脈硬化が気になす
- 足のむくみが気になる
- 甲状腺疾患の既往がある